Welcartの配送先/会員登録フォームには、各入力欄に「入力例(プレースホルダー)」が表示されます。この入力例を、自分のサイトに合わせて変更したい——そんなときの方法です。
結論から言うと、functions.phpにWelcart用のフィルターフックを追加するだけで、郵便番号・住所・電話番号などの入力例を自由に書き換えられます。この記事では、そのコードと仕組みを解説します。
変更したいのは、下の画像の赤枠の部分です。
この入力例は、購入時の配送先入力画面や、会員登録画面のお客様情報など、住所や連絡先を入力する各フォームで共通して表示されます。ショップに合わせて分かりやすい例に変えておくと、入力の手助けになります。

各入力欄の入力例は、Welcartが用意しているフィルターフックで変更できます。functions.phpに、次のように記述します。
//郵便番号
function my_example_zipcode() {
return '450-6001';
}
add_filter('usces_filter_after_zipcode', 'my_example_zipcode');
//市区郡町村
function my_example_address1() {
return '名古屋市中村区名駅';
}
add_filter('usces_filter_after_address1', 'my_example_address1');
//番地
function my_example_address2() {
return '1-1';
}
add_filter('usces_filter_after_address2', 'my_example_address2');
//ビル名
function my_example_address3() {
return 'セントラルビル1F';
}
add_filter('usces_filter_after_address3', 'my_example_address3');
//電話番号
function my_example_tel() {
return '052-000-0000';
}
add_filter('usces_filter_after_tel', 'my_example_tel');
//FAX番号
function my_example_fax() {
return '052-111-1111';
}
add_filter('usces_filter_after_fax', 'my_example_fax');
フックを追加すると、次のように入力例が変更されます。

やっていることはシンプルで、各入力欄に対応するフィルターフックに対して、返り値として表示したい入力例の文字列を渡しているだけです。フック名の対応は次のとおりです。
usces_filter_after_zipcode:郵便番号usces_filter_after_address1:市区郡町村usces_filter_after_address2:番地usces_filter_after_address3:ビル名usces_filter_after_tel:電話番号usces_filter_after_fax:FAX番号変更したい欄のフックだけを記述すればよいので、必要な項目に絞って使えます。関数名は、それぞれ重複しない名前にしておきましょう。
なお、ここで返す文字列はあくまで表示上の「例」です。実在しない住所や、ひと目で例だと分かる値にしておくと、ユーザーが入力欄の初期値と勘違いする心配がありません。また、扱いたい項目によっては、氏名やメールアドレスなど別の入力欄にも同様のフィルターフックが用意されている場合があります。変更したい欄があれば、Welcartのフックを確認してみるとよいでしょう。
Webフォームにおける入力例(プレースホルダー)は、ユーザーがフォームを使いやすく感じるための大切な要素です。「どの形式で入力すればいいのか」が具体例で伝わると、入力の迷いが減ります。
特に住所や電話番号は、区切り方や書き方に迷いやすい項目です。実店舗の住所に近い、現実的な入力例を出しておくと、ユーザーは自分の情報をどう入れればよいかイメージしやすくなります。入力のハードルが下がれば、フォームの離脱を減らし、購入完了率(コンバージョン率)の向上にもつながります。
Welcartの入力例は、functions.phpにフィルターフックを追加するだけで、項目ごとに自由に変更できます。ちょっとした調整ですが、フォームの使いやすさに直結する部分です。ショップの雰囲気や扱う商品に合わせて、分かりやすい入力例に整えてみてください。