ChatGPTやClaudeにコードを書いてもらったものの、既存のサイトに組み込めなかった。SEOの相談をしたら、それらしいけれど根拠の分からない回答が返ってきた。Web制作でAIを使っていて、こうした経験をした人は多いと思います。
原因の多くは、AIの性能よりも指示の出し方にあります。使っている環境、変えてはいけない部分、欲しい出力の形。この3つをプロンプトに書くだけで、回答は実務で使えるものに近づきます。
この記事では、Web制作の現場で使えるプロンプトを、コーディング・デザイン・SEOの3分野に分けて紹介します。すべてコピペで使える形にしてあります。【】の部分を自分の状況に書き換えて使ってください。
プロンプトの基本的な書き方や、仕事・日常で使えるプロンプトは、姉妹記事「【保存版】ChatGPT・Claudeのプロンプト集|仕事と日常で使えるコピペテンプレートと書き方」で紹介しています。
目次
Web制作のプロンプトでは、一般的な指示のコツに加えて、次の3つを意識すると回答の精度が上がります。
AIは、あなたのサイトがどんな環境で動いているかを知りません。環境を書かないと、AIは一般的な環境を想定して回答します。その結果、使っていないライブラリを前提にしたコードや、古い書き方が出てくることがあります。
最低限、次の情報を書いておくと安心です。
「〇〇を実装して」とだけ頼むと、AIはゼロからコードを書き始めます。既存のサイトに組み込むなら、関係するコードを貼り付けたうえで、変更してよい範囲を指定しましょう。
「既存のクラス名は変更しない」「指定した関数以外は触らない」と書いておけば、意図しない書き換えを防げます。
コード全体が欲しいのか、変更した部分だけが欲しいのかで、指示の書き方は変わります。長いファイルを毎回全文出力させると、確認に時間がかかるうえ、変更点も見落としやすくなります。
よく使う指定は次の3つです。
こうした条件は、次の章の最後に「実務で使える条件の書き方」としてまとめています。
こんなときに使える
LPのセクションや、お知らせ一覧などのパーツを一から作りたいとき。
あなたはWeb制作に詳しいフロントエンドエンジニアです。
以下の条件で、【作りたいパーツ(例:料金プランを3列で比較するセクション)】のHTMLを作成してください。
【掲載する内容】
【見出し、テキスト、ボタンなど、掲載する要素を箇条書きで】
【条件】
・セマンティックなHTML5のタグを使う(divの多用を避ける)
・クラス名は【BEM/FLOCSSなどの命名規則】に従う
・見出しは【h2】から始める
・画像にはalt属性を入れ、内容が分からない場合は【alt要確認】と書く
・CSSとJavaScriptは出力しない
【出力形式】
HTMLのコードのみを出力してください。
使い方・ポイント
見出しのレベルを指定しておくと、ページ全体の見出し構造とそろえやすくなります。altの中身をAIに考えさせず「要確認」にしているのは、画像に何が写っているかをAIは知らないためです。
こんなときに使える
HTMLはできていて、スタイルだけを書いてほしいとき。
以下のHTMLに対するCSSを作成してください。
【HTML】
(ここにHTMLを貼り付け)
【デザインの要件】
・【例:メインカラー #1a73e8、背景は白、角丸8px】
・【例:PCでは3列、768px以下で1列】
【条件】
・HTMLのクラス名は変更しない
・色と余白はCSS変数(カスタムプロパティ)で管理する
・【モバイルファースト】で書く
・!importantは使わない
・既存のCSSと競合しないよう、セレクタは【.p-price】の配下に限定する
【出力形式】
CSSのコードのみを出力してください。
使い方・ポイント
既存サイトにCSSを追加するときは、他のスタイルとの競合が問題になりがちです。セレクタの範囲を限定する指示を入れておくと、組み込んだ後にレイアウトが崩れるのを防げます。
こんなときに使える
アコーディオン、タブ、モーダルなどの動きを実装したいとき。
以下の動きを実装するJavaScriptを作成してください。
【実装したい動き】
【例:FAQの質問をクリックすると回答が開閉する。1つを開くと、他は閉じる】
【HTML】
(ここにHTMLを貼り付け)
【条件】
・ライブラリは使わず、素のJavaScript(ES6以降)で書く
・HTMLのクラス名は変更しない。必要な属性が足りない場合は、追加する内容を提案する
・キーボード操作とaria属性(aria-expandedなど)に対応する
・同じパーツがページ内に複数あっても動くようにする
【出力形式】
1. JavaScriptのコード
2. HTMLに追加が必要な属性の一覧(ある場合)
3. 処理の流れの説明(3行程度)
使い方・ポイント
「ページ内に複数あっても動く」は忘れやすい条件です。この条件を入れておくと、1つ目のパーツでしか動かないコードが出てくるのを防げます。jQueryを使っているサイトなら、「jQuery【バージョン】で書く」と指定してください。
こんなときに使える
functions.phpに処理を追加したいときや、テンプレートファイルを修正したいとき。
あなたはWordPressのテーマ開発に詳しいエンジニアです。
以下のカスタマイズを行うコードを作成してください。
【やりたいこと】
【例:投稿一覧から特定カテゴリーの記事を除外したい】
【環境】
・WordPress:【バージョン】
・PHP:【バージョン】
・テーマ:【テーマ名/子テーマを使っているか】
・関係するプラグイン:【プラグイン名】
【条件】
・可能な限りプラグインを使わず、フックで実装する
・子テーマのfunctions.phpに書く前提にする
・関数名には接頭辞【mytheme_】を付け、他の関数と名前が重ならないようにする
・WordPressのコーディング規約に沿って書く
・出力する値は適切にエスケープする
【出力形式】
1. コード
2. どのファイルのどこに書くか
3. 使っているフックとその役割
使い方・ポイント
親テーマを直接編集すると、テーマを更新したときに変更が消えてしまいます。子テーマを前提にすると書いておけば、その点も考えたコードが返ってきます。関数名の接頭辞は、テーマやプラグインの関数と名前がぶつかるのを防ぐためのものです。
なお、AIの知識は学習した時点までのものなので、非推奨になった関数が出てくることがあります。公式ドキュメントで確認してから使いましょう。
こんなときに使える
CSVの加工やデータの集計など、WordPressに限らないPHPの処理を書きたいとき。
以下の処理をPHPで作成してください。
【処理内容】
【例:CSVファイルを読み込み、2列目が空の行を除いて、新しいCSVとして出力する】
【入力データの例】
(データのサンプルを数行貼り付け)
【条件】
・PHP【8.1】で動作すること
・外部ライブラリは使わない
・エラー時の処理(ファイルがない、形式が違う、など)を入れる
・処理のまとまりごとにコメントを入れる
【出力形式】
コードと、動作確認の手順を出力してください。
使い方・ポイント
入力データのサンプルを貼ると、AIが想定するデータ形式とのずれが減ります。実データに個人情報が含まれる場合は、ダミーのデータに置き換えてから貼り付けてください。
こんなときに使える
エラーが出ているのに、原因の見当がつかないとき。
以下のコードでエラーが出ています。原因を調べてください。
【起きていること】
【例:ボタンをクリックしても何も起きない】
【エラーメッセージ】
(コンソールやログに出たエラーをそのまま貼り付け)
【コード】
(関係するコードを貼り付け)
【環境】
【ブラウザ、WordPress・PHPのバージョンなど】
【試したこと】
【例:キャッシュを削除した、プラグインを停止した】
【回答の条件】
・考えられる原因を、可能性が高い順に挙げる
・それぞれの原因について、確認する方法を示す
・コードだけでは判断できない場合は、推測で断定せず、必要な情報を質問する
・修正コードは変更した箇所のみを示す
使い方・ポイント
エラーメッセージは要約せず、そのまま貼り付けるのがコツです。「試したこと」も書いておけば、すでに試した対処法をもう一度提案されずに済みます。
こんなときに使える
納品やリリースの前に、自分のコードを第三者の目でチェックしたいとき。
あなたは経験豊富なWebエンジニアです。
以下のコードをレビューしてください。
【コードの目的】
【例:お問い合わせフォームの送信処理】
【コード】
(ここにコードを貼り付け)
【レビューの観点】
・バグや、動作しない可能性がある箇所
・セキュリティ上の問題(XSS、SQLインジェクション、CSRFなど)
・パフォーマンス
・読みやすさ、保守しやすさ
【出力形式】
指摘ごとに、次の形式で出力してください。
・重要度(高/中/低)
・該当箇所
・問題点
・修正案
問題がない観点は「問題なし」と書いてください。
使い方・ポイント
重要度を付けてもらうと、どこから直せばよいか判断しやすくなります。「問題なし」と書かせるのは、AIに無理やり指摘を作らせないためです。
こんなときに使える
動いてはいるものの、読みにくいコードや重複の多いコードを整理したいとき。
以下のコードをリファクタリングしてください。
【コード】
(ここにコードを貼り付け)
【目的】
【例:同じ処理の重複をなくし、あとから項目を追加しやすくしたい】
【条件】
・動作(入力と出力の結果)は変えない
・関数名、クラス名、HTMLのid・class名など、外部から参照される名前は変更しない
・一度にすべてを変えず、効果の大きい変更に絞る
【出力形式】
1. 変更後のコード
2. 変更した箇所と、その理由の一覧
3. 動作確認で見るべきポイント
使い方・ポイント
大事なのは「動作は変えない」と「外部から参照される名前は変えない」の2点です。これがないと、見た目は整っていても、他のファイルとつながらなくなったコードが返ってくることがあります。
こんなときに使える
PC向けに作ったページを、スマホでも崩れないようにしたいとき。
以下のHTMLとCSSを、スマートフォンで崩れないように修正してください。
【HTML】
(貼り付け)
【CSS】
(貼り付け)
【現在の問題】
【例:スマホで横スクロールが出る、画像が画面からはみ出る】
【条件】
・ブレイクポイントは【768px】と【1024px】を使う
・PCでの表示は変えない
・HTMLはなるべく変更しない。変更が必要な場合は理由を説明する
・ボタンやリンクは、タップしやすいサイズにする
【出力形式】
追加・変更するCSSのみを出力し、変更点を箇条書きで説明してください。
使い方・ポイント
「PCでの表示は変えない」と書いておけば、確認はスマホ表示だけで済みます。ブレイクポイントには、サイト全体で統一している値を指定してください。
こんなときに使える
公開前に、誰にとっても使いやすいページになっているか確認したいとき。
以下のHTMLを、アクセシビリティの観点でチェックしてください。
【HTML】
(貼り付け)
【チェックの基準】
WCAG 2.2のレベルAAを目安にしてください。
【確認してほしい点】
・見出しの階層
・画像の代替テキスト
・フォームのラベル
・キーボードだけで操作できるか
・aria属性の使い方
【出力形式】
問題点ごとに「該当箇所」「問題の内容」「修正案」を表にまとめてください。
HTMLだけでは判断できない項目(色のコントラスト比など)は、確認する方法を別に示してください。
使い方・ポイント
色のコントラストやスクリーンリーダーでの読み上げなど、コードを見ただけでは判断できない項目もあります。AIのチェックは一次確認として使い、最終的な確認は専用のツールや実機で行いましょう。
こんなときに使える
テンプレートや記事ページのHTMLを、検索エンジンに内容が伝わりやすい形にしたいとき。
以下のHTMLを、技術的なSEOの観点でチェックし、改善案を出してください。
【ページの種類】
【例:店舗の紹介ページ】
【HTML】
(貼り付け)
【確認してほしい点】
・h1〜h6の見出し構造
・titleタグとmeta description
・画像のalt属性
・構造化データ(JSON-LD)を追加すべきか
【条件】
・構造化データにはschema.orgの語彙を使う
・ページに書かれていない情報(住所、価格など)は作らず、【要入力】としておく
【出力形式】
問題点と修正案を示してください。構造化データを追加する場合は、JSON-LDのコードも出力してください。
使い方・ポイント
構造化データの内容は、ページに実際に表示されている内容と一致させる必要があります。AIに情報を作らせない指示を必ず入れておきましょう。
こんなときに使える
お問い合わせフォームなどに、入力内容のチェックを付けたいとき。
以下のフォームに、入力チェック(バリデーション)を実装してください。
【HTML】
(フォームのHTMLを貼り付け)
【チェック内容】
・お名前:必須
・メールアドレス:必須、メールアドレスの形式
・電話番号:任意、数字とハイフンのみ
・お問い合わせ内容:必須、【1000】文字以内
【条件】
・JavaScriptで、送信する前と、入力欄から離れたときにチェックする
・エラーメッセージは、各入力欄の下に表示する
・エラーの内容がスクリーンリーダーでも伝わるようにする
・サーバー側でも同じチェックが必要なことを、注意点として書く
【出力形式】
JavaScriptのコードと、HTMLに追加が必要な要素を出力してください。
使い方・ポイント
JavaScriptによるチェックは、ブラウザ側の操作で回避できてしまいます。セキュリティ対策としてはサーバー側のチェックも欠かせません。プロンプトにその旨を入れておくと、回答にも注意点として含まれます。
こんなときに使える
入力チェックや、テキストの一括置換に使う正規表現を作りたいとき。
以下の条件に一致する正規表現を作成してください。
【用途】
【例:JavaScriptで郵便番号の入力をチェックする】
【一致させたい例】
・123-4567
・1234567
【一致させたくない例】
・123-456
・123-4567(全角)
【出力形式】
1. 正規表現
2. 各部分の意味
3. 上の例のそれぞれが一致するかどうかの確認結果
使い方・ポイント
一致させたい例と、一致させたくない例の両方を書くのがコツです。正規表現は言語によって書き方が少し違うため、使う言語(JavaScript、PHPなど)も指定してください。AIの確認結果をそのまま信じず、正規表現のテストツールでも試しておくと安心です。
ここまでのプロンプトに入れてきた条件は、組み合わせて使えます。よく使うものを下にまとめました。プロンプトの末尾に、必要な行だけを貼り付けて使ってください。
【出力の条件】
・コードのみを出力し、説明は不要です
・既存のコードはなるべく変更しないでください
・変更した箇所のみを出力してください(ファイル全体は不要です)
・変更した箇所と、変更した理由を箇条書きで説明してください
・クラス名、id名、関数名は変更しないでください
・新しいライブラリやプラグインは追加しないでください
・分からない点は推測で書かず、先に質問してください
・コード内のコメントは日本語で書いてください
「コードのみを出力」と「変更した理由を説明」は両立しないので、どちらか一方を選びましょう。確認に時間をかけられるときは説明付き、急いでいるときはコードのみ、と使い分けるのがおすすめです。
Webデザインでは、AIにデザインそのものを作らせるより、考えを整理したり言葉にしたりする用途で使う方が役立ちます。
こんなときに使える
制作に入る前に、デザインの方向性を決めたいとき。
あなたは経験豊富なWebデザイナーです。
以下のサイトのデザインコンセプトを3案提案してください。
【サイトの概要】
【例:地域密着の歯科医院のホームページ】
【ターゲット】
【例:30〜40代の子育て世代】
【サイトの目的】
【例:初診の予約を増やす】
【クライアントの要望】
【例:清潔感、親しみやすさ】
【出力形式】
案ごとに、次の項目を出してください。
・コンセプト名
・コンセプトの説明(2〜3文)
・色の方向性
・フォントの方向性
・写真やイラストの方向性
・この案が向いている理由
使い方・ポイント
3案を出してもらうと、比べながら方向性を絞り込めます。ヒアリングシートの内容をそのまま貼り付けて使うのも効果的です。
こんなときに使える
配色に迷ったときや、いくつかの方向性を比べたいとき。
以下のサイトの配色案を3パターン提案してください。
【サイトの概要】
【業種、ターゲット、与えたい印象】
【条件】
・メインカラー、サブカラー、アクセントカラー、背景色、テキストの色を決める
・色はカラーコード(HEX)で示す
・テキストと背景の組み合わせは、コントラスト比4.5:1以上を目安にする
・【ロゴの色 #○○○○○○】を必ず使う
【出力形式】
パターンごとに表にまとめ、それぞれの色の使いどころと、配色の意図を説明してください。
使い方・ポイント
AIはコントラスト比の計算を間違えることがあります。採用する前に、コントラストチェッカーなどのツールで確認してください。
こんなときに使える
トップページやLPで、セクションを並べる順番を考えたいとき。
以下のページのレイアウト案を作成してください。
【ページの種類】
【例:Webセミナーの申込用LP】
【ページの目的】
【例:申込フォームへの誘導】
【掲載したい情報】
【箇条書きで】
【条件】
・ファーストビューからフォームまで、ユーザーが迷わない流れにする
・スマートフォンでの表示を優先して考える
【出力形式】
上から順に、セクション名・掲載内容・そのセクションの役割を表にまとめてください。
使い方・ポイント
各セクションの「役割」まで書いてもらうと、なぜその順番なのかをクライアントに説明しやすくなります。ワイヤーフレームを作る前のたたき台として使えます。
こんなときに使える
ボタンやフォームなど、画面の使いにくい部分を改善したいとき。
以下の画面のUIについて、改善点を提案してください。
【画面】
(スクリーンショットを添付、またはHTMLを貼り付け)
【画面の目的】
【例:会員登録フォーム】
【気になっている点】
【例:入力の途中で離脱する人が多い】
【出力形式】
改善点を重要度の高い順に5つ挙げ、それぞれ「問題点」「改善案」「期待できる効果」を書いてください。
使い方・ポイント
スクリーンショットを使うときは、画像を読み込めるAIを使ってください。ChatGPTもClaudeも画像の添付に対応していますが、プランや利用環境によっては使えない場合があります。
こんなときに使える
サイト全体の使い勝手や、ユーザーがたどる流れを見直したいとき。
以下のサイトについて、ユーザー体験(UX)の改善点を洗い出してください。
【サイトの概要】
【業種、目的】
【想定ユーザー】
【例:仕事の合間にスマホで情報を調べる会社員】
【ユーザーの主な流れ】
【例:検索から記事ページに来る → サービスページを見る → 問い合わせる】
【分かっているデータ】
【例:サービスページの離脱率が高い(アクセス解析の数値があれば記載)】
【条件】
・データがない部分は、仮説であることを明記する
・流れの段階ごとに、ユーザーがつまずきそうな点を挙げる
【出力形式】
段階ごとに「つまずきそうな点」と「改善案」を表にまとめてください。
使い方・ポイント
アクセス解析の数値を渡すと、根拠のある提案になりやすくなります。データなしで出てきた提案は仮説として扱い、検証してから採用しましょう。
こんなときに使える
完成したデザインを、提出前に客観的にチェックしたいとき。
あなたはWebデザインのディレクターです。
添付したデザインをレビューしてください。
【デザインの概要】
【例:美容室のトップページ、PC版】
【ターゲットと目的】
【例:20〜30代女性、予約を増やす】
【レビューの観点】
・情報の優先順位が伝わるか
・余白、揃え、文字サイズに一貫性があるか
・ボタンなど、操作できる要素が分かりやすいか
・ターゲットに合った印象になっているか
【出力形式】
良い点を3つ、改善点を5つ挙げてください。改善点には具体的な修正案を付けてください。
使い方・ポイント
良い点も挙げてもらうと、変えずに残すべき部分が分かります。修正の方向性を決めるときに役立ちます。
こんなときに使える
制作に入る前に、競合サイトと比べて差別化できるポイントを探したいとき。
以下の競合サイトの情報をもとに、比較分析をしてください。
【自社(クライアント)の概要】
【業種、強み、ターゲット】
【競合サイトの情報】
(各サイトのトップページの文章、スクリーンショット、構成のメモなどを貼り付け)
【分析の観点】
・ターゲット
・打ち出している強み
・デザインの印象
・問い合わせまでの導線
【条件】
・貼り付けた情報に書かれていないことは推測で補わず、「情報なし」と書く
【出力形式】
比較表と、自社が差別化できるポイントを3つ出してください。
使い方・ポイント
利用環境によっては、URLを渡してもAIがページを読み込めなかったり、古い情報をもとに回答したりすることがあります。確実に分析してもらうには、ページの文章やスクリーンショットを直接渡してください。
こんなときに使える
「なんとなく良い」と感じるデザインの理由を、言葉にしたいとき。
添付したデザインについて、特徴と、その意図として考えられることを言語化してください。
【観点】
・配色
・フォント
・レイアウトと余白
・写真やイラストの使い方
・全体の印象
【出力形式】
観点ごとに「見た目の特徴」と「その効果」を分けて書いてください。
意図については断定せず、「〜と考えられる」という形で書いてください。
使い方・ポイント
参考サイトを分析してデザインの引き出しを増やしたいときや、チーム内で方向性を共有したいときに使えます。
こんなときに使える
デザインを提出するときに、意図を分かりやすく伝えたいとき。
以下のデザインについて、クライアント向けの説明文を作成してください。
【デザインの内容と意図】
(箇条書きでメモを書く。例:
・メインカラーは、信頼感を出すため紺色にした
・ファーストビューに実績の数字を入れた
・予約ボタンを画面下に固定した)
【クライアント】
【例:Webに詳しくない飲食店のオーナー】
【条件】
・専門用語を使わない
・「なぜそうしたか」を、クライアントのお客様の目線で説明する
・【400】文字程度
【出力形式】
メールにそのまま貼れる文章で出力してください。
使い方・ポイント
意図のメモは自分で書き、文章にする部分だけをAIに任せるのがコツです。デザインの意図そのものをAIに考えさせると、実際の意図とずれた説明になることがあります。
SEOのプロンプトを使う前に、1つ知っておいてほしいことがあります。ChatGPTやClaudeは、検索ボリュームや検索順位といった実データを持っていません。「月間検索数が多いキーワードを教えて」と聞くと、それらしい数値が返ってくることがあります。しかし、その数値は根拠のない推測かもしれません。Web検索ができる環境でも、正確な検索ボリュームは取得できないと考えておきましょう。
そのため、この章のプロンプトは、Search ConsoleやGoogleキーワードプランナー、ラッコキーワードなどのツールで取得したデータを、自分で貼り付けて使う前提にしています。AIには、データの整理や分析、文章づくりを任せます。
こんなときに使える
記事を書き終えたあとに、クリックされやすいタイトルを考えたいとき。
以下の記事のタイトル案を10個作成してください。
【記事の内容】
【記事の要約、または見出し構成を貼り付け】
【狙うキーワード】
【メインキーワード】【サブキーワード】
【想定読者】
【例:WordPressを始めたばかりの個人事業主】
【条件】
・32文字前後にする
・メインキーワードは、なるべく前半に入れる
・記事の内容以上のことを約束しない(誇張しない)
・「最強」「完全」などの強すぎる言葉は使わない
【出力形式】
タイトル案と、それぞれの狙いを一言で書いてください。
使い方・ポイント
「記事の内容以上のことを約束しない」は大事な条件です。タイトルと内容がずれていると、読者はすぐに離脱してしまいます。
こんなときに使える
記事を書き始める前に、見出し構成を作りたいとき。
以下の条件で、ブログ記事の見出し構成を作成してください。
【狙うキーワード】
【キーワード】
【想定読者と悩み】
【例:自分でWordPressサイトを作ったが、表示が遅くて困っている人】
【記事のゴール】
【例:読者が自分で表示速度の改善を試せるようになる】
【自分の経験・独自の情報】
【例:実際に改善した事例、使っているプラグイン】
【条件】
・記事タイトルがh1になるため、見出しはh2から始める
・h2とh3で構成する
・自分の経験・独自の情報を書く見出しを必ず入れる
【出力形式】
見出し構成と、各見出しで書く内容を1行ずつ出力してください。
使い方・ポイント
いちばん大事なのは「自分の経験・独自の情報」の欄です。AIだけで作った構成は、検索上位の記事と似た内容になりがちです。実体験を書く場所を先に決めておくと、他の記事との違いを出しやすくなります。
こんなときに使える
あるキーワードで検索する人が、何を知りたいのかを整理したいとき。
以下のキーワードで検索するユーザーの検索意図を分析してください。
【キーワード】
【キーワード】
【検索上位の記事の情報】
(検索結果の上位5〜10記事のタイトルと見出しを貼り付け)
【出力形式】
1. 顕在ニーズ(ユーザーがはっきり知りたいこと)
2. 潜在ニーズ(ユーザー自身も気づいていない、本当に解決したいこと)
3. 上位記事に共通している内容
4. 上位記事に足りていないと考えられる内容
貼り付けた情報から分かることと、推測を分けて書いてください。
使い方・ポイント
上位記事のタイトルと見出しを貼り付けると、実際の検索結果に基づいた分析になります。貼り付けない場合、回答はAIの一般的な知識からの推測になります。
こんなときに使える
キーワードツールで集めたキーワードを、記事ごとに振り分けたいとき。
以下は、キーワードツールで取得したキーワードと月間検索数のデータです。
このデータを整理し、記事単位でグループ分けしてください。
【データ】
(キーワードと検索数をそのまま貼り付け)
【サイトのテーマ】
【例:WordPressの使い方を解説するブログ】
【条件】
・検索意図が同じキーワードは、同じグループにまとめる
・検索数はデータにある数値だけを使い、推測した数値を加えない
・サイトのテーマと関係が薄いキーワードは、別に分けて示す
【出力形式】
グループごとに、代表キーワード・含まれるキーワード・合計検索数・記事タイトル案を表にまとめてください。
使い方・ポイント
キーワードが多い場合は、CSVファイルを添付する方法もあります(ファイルの添付に対応している環境の場合)。合計検索数のような計算を含む部分は、念のため表計算ソフトでも確認してください。
こんなときに使える
順位やクリック率が伸びない既存の記事を改善したいとき。
以下の記事をリライトするための改善案を出してください。
【記事の本文】
(貼り付け)
【Search Consoleのデータ(過去3か月)】
(検索クエリ、表示回数、クリック数、平均掲載順位を貼り付け)
【リライトの目的】
【例:「〇〇 やり方」での順位を上げたい】
【条件】
・データに出ている検索クエリのうち、記事で答えられていない内容を洗い出す
・既存の内容のうち、残すべき部分は残す
・データから言えることと、推測を分けて書く
【出力形式】
1. データから分かること
2. 追加・修正すべき内容(見出し単位)
3. 削除・統合を検討すべき内容
4. タイトルとmeta descriptionの改善案
使い方・ポイント
Search Consoleの「検索パフォーマンス」でページのURLを絞り込むと、その記事がどんな検索クエリで表示されているかが分かります。このデータを渡すことで、実際に訪れている読者のニーズに沿ったリライトができます。
こんなときに使える
記事タイトルとは別に、検索結果に表示するタイトルを設定したいとき。
以下の記事のmeta title(titleタグ)の案を5つ作成してください。
【記事タイトル】
【タイトル】
【記事の要約】
【3〜5行程度】
【狙うキーワード】
【キーワード】
【条件】
・全角30文字前後にする
・キーワードは前半に入れる
・末尾に「|【サイト名】」を付ける(この部分は文字数に含めない)
使い方・ポイント
検索結果に表示される文字数は、画面の幅などによって変わります。文字数はあくまで目安と考え、重要な言葉を前半に置くことを優先しましょう。
こんなときに使える
検索結果に表示される説明文を設定したいとき。
以下の記事のmeta descriptionを3案作成してください。
【記事の要約】
【3〜5行程度】
【狙うキーワード】
【キーワード】
【条件】
・全角100〜120文字程度
・キーワードを自然な形で1回含める
・記事を読むと何が分かるのかを具体的に書く
・記事にない内容は書かない
使い方・ポイント
meta descriptionは、検索結果にそのまま表示されるとは限りません。Googleがページ内の文章から自動で説明文を作ることもあります。それでも、記事の内容を正確に要約しておくことは大切です。
こんなときに使える
記事の最後に「よくある質問」を追加したいとき。
以下の記事の内容をもとに、よくある質問(FAQ)を5つ作成してください。
【記事の本文】
(貼り付け)
【参考にする情報】
【例:Search Consoleの検索クエリ、実際にお客様から受けた質問】
【条件】
・回答は記事の内容に基づいて書き、記事にない情報は加えない
・記事内で答えられていない質問を入れる場合は、「記事への追記が必要」と明記する
・回答は1問あたり【100〜150】文字
【出力形式】
Q&A形式で出力してください。
使い方・ポイント
実際に受けた質問や検索クエリを参考情報に入れると、読者のニーズに合ったFAQになります。記事にない内容をAIが書き足さないよう、条件で制限しておきましょう。
こんなときに使える
関連する記事同士をつないで、サイト内を回遊してもらいたいとき。
以下の記事に、内部リンクを入れる案を作成してください。
【リンクを入れる記事】
(本文を貼り付け)
【サイト内の記事一覧】
(記事タイトルとURLの一覧を貼り付け)
【条件】
・読者にとって自然な流れでリンクする
・リンクは1記事あたり【3〜5】か所まで
・一覧にない記事は提案しない
【出力形式】
「リンクを入れる箇所(前後の文章)」「リンク先の記事」「アンカーテキスト案」「リンクする理由」を表にまとめてください。
使い方・ポイント
WordPressの記事一覧は、管理画面からコピーするか、XMLサイトマップから取得できます。「一覧にない記事は提案しない」と書いておかないと、存在しない記事へのリンクを提案されることがあります。
こんなときに使える
次に書く記事のテーマを決めたいとき。
以下のブログの記事ネタを20個提案してください。
【ブログのテーマ】
【例:Web制作の現場で役立つ情報】
【想定読者】
【例:駆け出しのWeb制作フリーランス】
【既存の記事タイトル】
(重複を避けるため、既存記事のタイトル一覧を貼り付け)
【自分が書ける経験・得意分野】
【例:WordPressの案件が多い、補助金を使った制作の経験がある】
【出力形式】
「記事タイトル案」「想定される読者の悩み」「自分の経験を活かせるポイント」を表にまとめてください。
検索数などの数値は出さないでください。
使い方・ポイント
出てきたネタは、キーワードツールで検索数を調べてから優先順位を決めるのがおすすめです。「検索数などの数値は出さない」と指定しておけば、根拠のない数値に惑わされずに済みます。
最初の回答が期待と違ったときは、プロンプトを一から書き直すより、同じ会話の中で追加の指示を出す方が早く改善できます。
変更した箇所だけを出力してください。
2回目以降の修正で特に役立ちます。長いコードを毎回全文出力されると、確認が大変になるためです。
このコードの動作確認の手順を、確認する項目ごとに書いてください。
想定外の入力や操作があったときに、このコードで問題が起きないか確認してください。
空欄のまま送信された場合や、極端に長い入力、ボタンの連続クリックなど、見落としやすいケースを確認するときに使えます。
このコードは【PHP 7.4】で動きますか?動かない部分があれば、対応した書き方を示してください。
非推奨の関数や古い書き方が含まれていないか確認してください。
今の回答に誤りや見落としがないか見直してから、修正版を出してください。
もっと具体的にしてください。具体例や手順を入れられる箇所があれば入れてください。
専門用語を減らし、Web制作に詳しくない人でも分かる表現にしてください。
この構成で、検索ユーザーの疑問に答えられていない部分はありますか?
上位の記事と差別化するために、加えられる独自の視点を提案してください。
今の内容のうち、事実確認が必要な部分を挙げてください。
最後の指示は、記事を公開する前のチェックに使えます。
AIが出すコードは、見た目が正しくても動かないことがあります。存在しない関数やオプションが使われていることもあります。また、AIの知識は学習した時点までのものなので、最新バージョンで変わった仕様に対応していない場合があります。本番環境に入れる前に、テスト環境やローカル環境で動作を確認してください。
コードやデータを貼り付けるときは、APIキー、パスワード、データベースの接続情報、お客様の個人情報が含まれていないか確認しましょう。含まれている場合は、ダミーの値に置き換えてから貼り付けます。
入力した内容がAIの学習に使われるかどうかは、サービスやプラン、設定によって異なります。業務で使う場合は、利用しているサービスの設定と、会社やクライアントとの取り決めを確認しておきましょう。
ここまで何度か触れたように、AIは検索ボリュームや順位の実データを持っていません。数値が必要な判断は、Search Consoleやキーワードツールのデータをもとに行ってください。AIには、そのデータの整理や、改善案のたたき台づくりを任せると効果的です。
Web制作やSEOでAIを使うときの基本は、環境、変えてはいけない部分、欲しい出力の形の3つを伝えることです。これだけで、実務でそのまま使える回答が返ってきやすくなります。
この記事のプロンプトは、【】の部分を書き換えればそのまま使えます。すべてを覚えておく必要はありません。ブックマークしておき、必要になったときに該当するプロンプトをコピーして使ってください。自分の業務に合わせて条件を足していくと、使いやすいテンプレートに育っていきます。
プロンプトの基本的な書き方、どんな場面でも使える万能テンプレート、メール作成や議事録整理などのプロンプトは、姉妹記事で紹介しています。